エサ
カメを健康で長生きさせるのにエサは重要なポイントです。
ミドリガメなどのヌマガメ科のカメたちは基本的に雑食性です。野生では、小魚、エビ、ミミズや昆虫などを食べています。子ガメのうちは肉食傾向が強く、大人になるにつれ草食傾向になります。
<毎日のエサ(主食)>
雑食性のカメたちは栄養バランスがとれた配合飼料を中心にあげていきます。
いろいろな配合飼料が市販されていますので成分を見て試してみるのもいいかもしれません。飼育書によりますと、成分は粗タンパク35~40%、粗脂肪5%以下、灰分10%以上、水分12%以下のものが理想的だそうです。
我が家のカメはテトラ社のレプトミンをどのカメも好んで食べてくれました。ぺットショップから購入したての子ガメ、採取してきたカメなどは初めは配合飼料に慣れていない場合もあるようです。環境の変化や以前生活していた場所での食事が違うのかもしれません。エビなどの乾燥飼料のみしか食べず選り好みする個体もいます。偏食をなおし根気よく餌付けしてあげましょう。どうしても配合飼料を拒むようでしたら、2~3日絶食させます。
<おやつ(副食)>
淡水エビなどの乾燥飼料、小魚などの生きエサはカメにとっては大好物です。ただ、嗜好性が強いため常にあげる必要はありません。配合飼料と合わせて時々与えてあげます。他には、鶏のササミや内蔵をゆでたもの。野菜などもおすすめです。
<あげてはいけないもの>
ハムやソーセージ、練り製品は塩分や脂肪分が多いのであげてはダメです。
牛乳、チーズ、バターなどの乳製品、菓子類もあげてはいけません。基本的に、人間用に味付けしている食品はダメと覚えておくといいでしょう。あげるのなら、鶏のササミやレバー、砂肝をゆでて与えます。
<エサの回数・量・時間>
カメのエサは1日1回が基本です。
子ガメのうちはたくさん栄養が必要ですので食べる分だけあげてもいいと思います。
おとなガメの場合、我が家は毎日あげていますが、2~3日に1回でも平気です。
エサの量ですが、一般的に配合飼料なら1回にカメの頭の大きさくらいの量を目安にして調節してあげてください。エサの食べ方も個体差がありますので、よく観察してあげます。エサが残っている場合は水が汚れる原因になりますのですぐ取り除いてあげましょう。
四肢を引っ込めて甲羅からはみだしているようであれば太り気味です。少し控えます。エサの時間は、午前中から昼ごろまでにあげるのがベストです。
カメは変温動物のため、周りの温度に強く作用されます。カメは朝起きて体を十分に温めてから食事をします。そして食事が終わると、食べ物を消化するため日光浴、昼寝をします。我が家では私が仕事の時は、嫁と子供にエサやりをまかせています。もちろん休みの日は自分でやりエサの食べ方(食欲等)を観察しています。一人暮らしなどで最適な時間にエサやりができない場合は市販のフードタイマーを使うといいでしょう。毎日一定時間にエサやりができます。間違っても仕事から帰宅した夜などにエサをあげることはしないでくださいね。エサを食べたとしても消化しにくくなり、便秘や消化不良の原因となって体調を崩しかねません。
<飲み水>
意外と落とし穴なのが飲み水です。
カメはエサを食べながら同時に水も飲んでいます。今あなたが飼育しているカメの水は綺麗ですか?水が汚れていると、エサも水も飲まなくなり水中にいるにもかかわらず脱水症状を起こし最悪の場合死亡することがあります。夏場なら毎日、最低でも週2~3回は水をかえてあげます。ろ過装置などはカメにとって気休めにしかなりません。あるにこしたことはないですが、ろ過装置に頼らずこまめに水かえしてあげましょうね。
水かえ時の水道水のカルキですがほとんど気にする必要はないです。我が家でもカルキ抜きは使用せずそのまま使っています。水質に敏感なニホンイシガメはカルキ抜きを使用するほうがいいみたいですがこちらも使っておりません。気になる方は、水道水を1日汲み置きしたものや市販のカルキ抜きを使用してあげましょう。
エサの食べ方ひとつでそのカメの健康のバロメーターをはかることができると思います。偏食はしていないか、食欲はどうかなど観察するところは多々あります。慣れてくればカメもエ サをくれる人にはエサくれダンス(笑)や手からエサを食べるようになります。エサを豪快に食べる姿はみていて気持いいものがありますよ。