ミドリガメの特徴・体の構造

 

 ミドリガメとはで説明していますが、もう少し詳しくミドリガメについての特徴・体の構造を紹介したいと思います。下記写真参照

 口の上に鼻孔があり、写真ではわかりにくいですが、目の後方の斜め下にぼんやり丸くなっ

 てるのが鼓膜になります。ミドリガメはこの目の後ろ部分に赤い帯があるためアカミミガメと呼

 ばれています。カメの口には歯がないため、エサはクチバシで噛み切ったりして食べます。

 

<カメの体>

 次に、体の構造について詳しく見ていきましょう。下記2枚写真参照。

<背甲>

 

<腹甲>

 ご覧のようにカメの甲羅は背中側を背甲(はいこう)、お腹側を腹甲(ふっこう)といい、わきの骨橋(こっきょう)でつながっています。固い甲羅は骨質板と呼ばれています。カメの甲羅は骨と同じようなものなので、カルシウムを多く必要とします。カメに日光浴が必要なのは、体温を上げるほかに、摂取した食物のカルシウムの吸収を助けるからです。

 

 カメは「ハ虫類カメ目」の生物であり、肋骨(ろっこつ)と脊椎骨(せきついこつ)がつながった甲羅を持っているのがカメ目。

 さらに、カメ目は曲頸(きょくけい)亜目と潜頸(せんけい)亜目に分けられます。曲頸亜目はヘビクビカメ科(ジーベンロックナガクビガメ、マタマタなど)とヨコクビガメ科の2種。長い首を横に折り曲げるようにして甲羅にしまうカメです。潜頸亜目はこのHPでも紹介してるヌマガメ科のミシシッピーアカミミガメ、クサガメ、ニホンイシガメなど、ドロガメ科のミシシッピーニオイガメなど。甲羅にしまうときは首を上下にS字に引っ込めます。

 

<ハ虫類カメ目 潜頸亜目 ヌマガメ科 ミシシッピーアカミミガメ>

 雌雄判別ですが、子ガメ(幼体)の時は区別がしにくいです。

一般的に水棲ガメの多くは、オスよりメスのほうが大きくなります。

 オスのほうが尾が太くて長く、総排泄孔が尾の先端にあります。メスは尾は細くて短く、甲羅

 に近いところに総排泄孔があります。ミドリガメを雌雄判別する場合、わかりやすいところは爪

 です。ある程度成長している場合ですが、オスは前足の爪が長く伸びます。メスは短い爪です。ミドリガメのギャメラの場合は、前足の爪が短いということでメスと一目でわかります。